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ウェストランド ワスプ(Westland Wasp)はイギリスの第一世代のガスタービン推進・小型艦載対潜ヘリコプターである。生産はウェストランド・ヘリコプター社で、イギリス陸軍のウェストランド スカウトと同じく、初期のレシプロ機サンダース・ロー スキーターを基礎とするP.531プログラムから発達した。ワスプはイギリス海軍の求める有人魚雷搭載ヘリコプターの仕様「MATCH("MAnned Torpedo-Carrying Helicopter")」を満たしており、フリゲートの甲板に着艦できるほど小型で、ホーミング魚雷2発という充分な武器搭載量を持っていた。 == 設計と開発 == MATCHシステムは、脅威となる潜水艦の速度と攻撃範囲の増大に対抗し、その捕捉を可能にするために考えられた。当時の艦載兵器は充分な射程距離を持っていなかったため、MATCHは必然的に、魚雷その他の武器をヘリコプターによって目標まで運ぶ攻撃兵器となった。投下する場所と時期は遠隔操作で決定された。大型のウェセックスと違ってワスプはソナーを持たないため、母艦やその他の艦船ないし対潜戦闘単位との連携作戦のみに行動が制限されていた。 最初の原型であるサンダース・ロー P.531は1958年7月20日に初飛行したが、その後海軍により、特に下部構造の配置について、最終決定に至る前に、試作機を使った詳細な試験が行われた。1961年には「シー・スカウト」の名で先行生産型2機が発注された。その2機の先行生産型ワスプが初飛行したのは1962年10月28日であった〔 James 1991, pp.371—372.〕。ただちに量産が開始され、98機がイギリス海軍に供給された。またブラジル、オランダ、インドネシア、マレーシア、ニュージーランドと南アフリカにも輸出され、全部で133機が生産された〔 Donald and Lake 1996, p.439.〕。 ワスプは当初「シースカウト」と呼ばれていたように基本的にスカウトの海軍型であり、設計の細かい部分が異なっていたのみである。まず降着装置は独特の車輪の付いた4脚式のものとされ、狭く、かつ揺れ続けるフリゲートの甲板上で機体を扱うことができるようになっていた。ワスプはまた、拘束器具が取り付けられるまでの間、機体を甲板に「押し付けて」置けるよう、ローターブレードに「ネガティブ・ピッチ」を取らせることができた。機体のドア部分には追加の燃料タンクが取り付けられ、テールローターとメインローターは、第一世代のヘリコプター搭載護衛艦の小さな格納庫に納まるよう、折り畳み可能になっていた。右舷後部ドアの上にはウインチを備え、また、胴体下の半自動貨物切り離し装置で吊り下げ式に貨物を運ぶこともできた。乗客3名分の座席も備えていたため短距離輸送任務も可能で、死傷者運搬のためには後部機内空間に担架を1台収容できた。 後日の改良によりシュドSS.11有線誘導ミサイルの搭載も可能となり、機内の天井に照準手の観測窓が設けられた。また機体両側の舷側スポンソンには、着水の際には機首部分が重い本機が転覆しないように、膨張式の大きな非常用フロートが装着された。SS.11は巡視艇または海岸の拠点のような小さな地上目標を攻撃する能力しか持っていなかったため、後にAS.12に更新された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ウェストランド ワスプ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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